アパレルの検品作業のポイントとは

アパレルの検品作業のポイントとは

2022.10.06

みなさんこんにちは

三越伊勢丹ビジネス・サポート ソリューション営業部です。
IMBSフルフィルメントでは、母体である百貨店のリソースやノウハウを活かした
EC物流のサービスをご提供しております。

10月に入り季節も徐々に秋らしくなってきましたね。

ふと「秋冬用のジャケットを用意しなければ」と思ったのですが、
ということは、つまり物流センター内の商品の入れ替えの時期でもあるということ。

今回はアパレルの検品作業について、物流会社に依頼する際のポイントをまとめてみました。
私たちが検品作業を承る際に、荷主企業さまとすり合わせをさせて頂いている内容でもあります。

ぜひご参考ください。


アパレル検品のポイントとは



1、仕様書を提示する
 口頭での依頼は避けましょう。少しの認識のズレが、検品作業の結果に大きく反映
 してきます。可視化された資料で認識を統一しましょう。


2、こだわりたいポイントを押さえたうえで、検品項目・判断レベルをすり合わせる
 例えば、ブランドロゴの付け方・位置・キズ・汚れなど、物流会社との間で判断基準
 のズレがないように、実物をみながら具体的に確認をする方が良いと考えます。
 検品作業は1点の処理にかかる時間が料金に影響しますので、お互いに許容でき
 る内容を確認することが重要です。「検品料金は安く、でも検品内容の精度を求め
 る」 というのは仮に物流会社側がOKとしても長くは続かず、検品作業の品質が下
 がり、自社のブランドイメージの毀損につながりかねません。


3、商品毎に重要な検品項目の再確認をする
 (1)安全に関わること
 ・着用・使用により肌をキズつける状態かどうか判断できる内容か確認しましょう。
 ・針や危険物の混入に対する確認(検針の有無)が整っているか確認しましょう。
 ・ホルマリン規制対象品は入出庫時の包装形態をどうするか仕様を決めましょう。
 (同時にホルマリン規制商品の検品が可能な環境であるかの確認も必要です。
 商品の検品時に商品をホルマリン移染するような検品の環境はNGです)

 (2)機能性に関すること
 ・ファスナーがスムーズに動くか、ドット釦の開閉はスムーズかなど、機能面の
  検品に対応できるか確認しましょう。
 ・ポケットがある場合は実際に手を入れて検品をし、ポケットの袋に穴があいて
  いないか、中に異物が入っていないかを確認する事を項目に設定しましょう。
  ポケット袋の縫い忘れや、ポケットに石が入っていることがあります。
 ・臭いについても(獣臭・たばこ臭・加工剤ほか)検品項目に加えましょう。
 

4、輸入品の場合、国による基準の違いに関する確認内容を取り決める
 日本の法律に基づいた表示類(品質表示)になっているか、特に取扱いに注意が必要な
 内容の表示類が変更されているかを検品項目に記載しましょう。


5、不良品について対応可能な範囲を確認する
 検品の結果、もし不良品が発生しても補修で良品化できる場合があります。
 不良の程度により補修費用は異なりますが、検品に不良品は付きものですから、
 補修に対する相談ができるかどうかを確認しておきましょう。
 物流会社のなかには、補修業者と提携していたり、補修業者自体が
 物流センター内に常駐しているケースもあります。


6、作業環境/検品担当者の確認をする
 繊細な商品も扱いますから、作業場所の環境を整えるだけではなく、
 検品担当者も商品を汚さない・キズをつけないための注意が必要です。

 【作業場の環境】
 ・机にキズや汚れがないこと
 ・机の高さや必要な明るさが整っていること
 ・不要な物を持ち込まないようにルール化されていること
 ・商品や色が変わるたびに机を拭くようにルール化されていること
 ・使用する備品の管理体制がルール化されていて、異物混入をしない体制が
  構築されていること

 【検品担当者のみだしなみ】
 ・アクセサリー・時計など商品を傷つける恐れのあるものは外すこと
 ・爪を整えること
 ・長い髪はしばること
 ・臭い(香水・たばこ)に気を配ること


7、検品担当者の技術と判断について確認をする
 (1)経験について
 検品は経験の積み重ねが必要ではありますが、視覚・嗅覚・聴覚・触覚をフル活用
 して行われます。特に素手(指)に伝わる感覚、つまり触覚で判断をする項目には
 経験が必要です。例えば、着用時の伸びを見るために縫い目や生地(編地)にテンシ
 ョンをかける時は、手に伝わる感覚で判断をします。パンツの尻縫いの縫製の糸が
 突っ張っていると座った時に縫い糸が切れてしまうこともあります。検品担当者が
 どの程度の経験を有しているか確認をしましょう。

 (2)お客さま(商品の購入者)の目線に立つことができているかどうか
 例えば「釦のかけ外しはきつくないか」「(セーターは)頭を通す際きつくないか」など
 検品担当者がお客さま(商品の購入者)の目線に立つことができているかどうかで、
 「気付き」のレベルが変わります。特に、インポート商品は設計自体が小さくて頭が
 入らないなどのことがありますから、検品担当者の目線を大切にしましょう。

 (3)検品担当者により判断のバラつきがないか
 もっとも大切なことの1つです。ここがブレてしまうと、一定の品質で検品をすることが
 できないだけではなく、不良品が流通する事態を引き起こしてしまう可能性があります。 


8、事前すり合わせの内容と入荷時の状態に乖離が無いかの確認をする
 事前に取り決めた仕様から想定される商品の状態と、入荷時の商商品の状態が
 乖離することがありますので、特に初回入庫時は必ず実物の確認をしましょう。
 ここを蔑ろにすると、仕様書に無い不具合が放置されることになりかねません。 


9、スケジュール調整の許容範囲のすり合わせをする
 ピッキングや梱包など、通常の作業と比べて、検品経験を有する担当者の人数は、
 各物流会社とも多くはありません。万が一に備え、日程変更や物量変更の際の
 対応可能な人数の余裕を確認して、両社ですり合わせておきましょう。


10、返品商品の再生検品が可能かを確認する
 開封済み・試着済みが前提となり、通常の検品と注意点が少し異なりますので、
 対応可能かの確認をするとともに、仕様書に記載しましょう。
 
  【返品商品ならではの注意点】
 ・全体的なしわ(キレイにたたまずに返品されてくることがあります)。
 ・化粧品や汚れの付着
 ・香水やタバコなどのにおいの付着
 ・ポケットの中の確認(私物が入っていることがあります)
 ・裏地付商品(スカート・ワンピースほか)の裏地のしわ
 ・付属品等(ベルト・コサージュ・ストールほか)のある商品は全て付いているか
 ・返送箱に商品以外のものが入っていないか


いかがでしょうか。


検品作業は幅広く、そして、その経験は奥が深いものです。
「検品作業に対応可能」としている物流会社も、その経験値までは見積書に記載がされません。
料金だけにとらわれることなく、内容についても細かく確認をしてみてください。


当社では、百貨店の物流子会社だからこそできる「検品品質」をご用意してお待ちしております。
引き続き、三越伊勢丹ビジネス・サポートのソリューション営業部をよろしくお願いします。



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