通販物流BLOG 三越伊勢丹グループならではの品質管理基準とは?(2)

通販物流BLOG 三越伊勢丹グループならではの品質管理基準とは?(2)

2022.09.11

みなさんこんにちは

三越伊勢丹ビジネス・サポート ソリューション営業部です。
IMBSフルフィルメントでは、母体である百貨店のリソースやノウハウを活かしたEC物流のサービスをご提供しております。

前回からの続きとなりますが、「百貨店のノウハウ」の1つである品質管理についてご説明をさせていただきます。

『品質管理基準』構築の流れ


当社には総務・経営企画部という部門があり、リスク・コンプライアンスを担当するチームが所属しています。ここで品質管理の基準を構築し、作業のご協力を頂いている倉庫会社さまや運送会社さま(※1)も含め、順次、展開を進めております(※2)。

具体的には以下の手順で構築を進めています。

1、品質管理調査シートによる現状の把握
2、品質管理計画書の作成
3、定例mtgなどによる現場部門との併走



1、品質管理調査シート


新たに協力会社さまとのお取引を開始する際や、自社及び既存の協力会社さまへ定期的な状況確認の際に実施しております。確認項目は8カテゴリで約50項目があります。
<品質管理調査シートの8つのカテゴリ>
(1)温度管理について
(2)入庫検品について
(3)保管について
(4)作業について
(5)出庫について
(6)5Sについて
(7)管理・セキュリティ(※3)について
(8)業務改善について




2、品質管理計画書の作成


本質管理調査シートで把握された現状に対して、管理方法を構築しルールを取り決めたものが品質管理計画書になります。
<主な記載事項>
・拠点概要
・拠点内のレポートライン
・受託している作業工程図
・倉庫業務危害分析と対応
・衛生管理要領
・使用する記録簿の種類と保管期間





3、定例mtgによる併走


取り決めたルールが定着するまでの間は品質管理担当が併走します。上手くいかないとき、その阻害要因が何かを考えて、継続するための方法を作業現場のメンバーと一緒に考えていきます。定着後は定例mtgは行わずに、一定期間をあけながら実施状況の確認を行っていきます。確認状況に応じて品質管理計画書を改訂していきます。


みなさまの大切な商品が置かれている倉庫内では、品質管理はどのように行われているでしょうか。そして「今」どのような状況でしょうか。まずは現状を正しく知る事が品質改善の第一歩です。


ブログでは細かいところまでは書ききれないのですが、
例えば、【倉庫内の温度管理】、どのようにしていますか?

【温度計を設置しているし毎朝ちゃんと見ている】だけでは足りません。
【見落とさないように記録簿に温度を書いても履歴を残している】でもまだ足りません。

では何が必要でしょうか、



その温度計は信頼できますか? という事です。

温度計が指し示している温度は果たして正しいものでしょうか?
温度を記録に残す行為は、温度計が正しく作動している事が前提です。
ですから、倉庫の温度計が正しく動いているかを、別の温度計を使って定期的に確認する必要があります。


このような、細かな「確認」の積み重ねが「確かな品質」に繋がるのです。



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引き続き、三越伊勢丹ビジネス・サポートのソリューション営業部をよろしくお願いします。



(※1)当社では自社の拠点に加えて、全国の倉庫会社さま・運送会社さまとも協力体制を組み、ネットワークを構築しております。お客さまのご要望にあわせて最適なプランをご提案させて頂きます。

(※2)現在(2022年9月時点)展開中のため、整備中の拠点もございます。

(※3)セキュリティ面については当社がPマークを取得しているため、協力会社様へも同水準の管理をお願いしております。