通販物流BLOG アパレル物流ってなに?

通販物流BLOG アパレル物流ってなに?

2020.11.25

みなさん こんにちは!
三越伊勢丹ビジネス・サポートのソリューション営業部です。

IMBSフルフィルメントでは母体である百貨店のリソースやノウハウを生かしたEC(通販)物流のサービスをご提供しております。

今回は「アパレル」の物流について特長やアウトソースするときのポイントをご説明します。

アパレル物流の最大の特徴



まず、はじめにアパレル物流とはどのようなものなのでしょうか。

商材をアパレルとする物流を指すわけですが、
アパレルといっても、衣類や帽子・バッグなど雑貨などもあります。

商品の多さに加えて同じ商品でも複数のサイズやカラーがあるということが
アパレル物流の最大の特徴になります。

アパレルはメンズ・レディーズ・キッズなどのターゲット層が分かれる事も商品数を増やしている大きな要因の1つです。
他のカテゴリの商材にはあまり無い事ですね。

また、アパレルは季節によって商品の入れ替わりがあることもポイントです。
最近は(生産ラインの効率化の観点から徐々に少なくなってはいるものの)
毎年、【SS(spring・summer=春夏物】と【FW(fall・winter=秋冬物)】で商品が入れ替わることと、
新商品が投入されること入れ替わりが激しいという点があげられます。

さらに、夏物は薄手の商品が多いのに対し、冬になると生地が厚くなりますから、
アパレルECの物流では例えばユーザーが同じように【3点購入】しても、夏と冬では配送箱のサイズが違うということもあります。

これは「アパレル商品」に関する特徴にすぎません。
他にも物流作業におけるポイントがいくつかありますので、書き出してみたいと思います。
アウトソーシング検討する際にぜひ参考にしてみてください。

アパレル物流における、その他の物流作業ポイント



1、設備面


●アパレルでも、システム管理は必須
 上述した通り、同じ商品でもサイズ違いや色違いが数多く存在するアパレル。似たようなカタチの商品もたくさんあります。これらをユーザーからの注文用紙を見ながら目視で作業する事は至難の業で、よほど熟練したスタッフでないと、取り間違いにつながります。正しい商品を探すのにも時間がかかる事でしょう。よってシステムで管理されている事が望ましいといえます。保管場所もカラーやサイズごとに分けて管理をしたり、「たたんで」保管するものと「ハンガーにかけて」保管するものなど、他のカテゴリの商材とは違ったアパレルならではの保管方法がありますので、アパレルの物流をアウトソーシングする際には、果たしてその物流会社が対応できそうなのかどうか、事前に確認が必要です。

●アパレルの「検品」作業
食品でも「検品」はあり、賞味期限のチェックや商品の温度確認などが該当しますが、アパレルの場合は、商品の縫製確認や危険物の混入などをチェックする作業となります。
アパレルの物流センターに入庫した際に行われることが多いこの作業、ほつれやキズ、汚れ、シワなどが無いかのチェックを行います。これは荷主から事前に提供された検品の仕様書に基づき商品として不具合が無いかの確認をします。事業者のみなさまにおかれましては、如何にしてここで「わかりやすい」仕様書を提供できるかどうかが重要になってきます。また、マチ針やミシン針などの危険物が混入していた場合、お客様にケガを負わせてしまうという重大事故が発生する可能性がありますので、検針機やX線検査機を使用して、危険物の混入が無いかを確認します。お客様の安全にかかわる項目ですので、これらの設備を保有しているかどうかは大きなポイントになるといってよいでしょう。

●ブランドタグや洗濯表示を付ける作業にも対応
ミシンを完備しているアパレルの物流会社ではこれらにも対応をしてもらえます。特に洗濯表示は輸入品の場合には発生することが多い作業工程です。別工場で縫い付けてから物流センターに入庫するよりもまとめて物流センターで対応できた方が輸送コストの削減と仕入れ~販売開始までのリードタイム短縮につながりますね。

●アパレルにも温度管理は重要
アパレルにも温度管理や湿度管理は必要になる場合があります。特に革製品を取り扱っている場合は必須といえるでしょう。商品内容を聞かずに「食品じゃないから常温で大丈夫ですよ」という物流会社には要注意です。とはいえ温度管理が必要なエリアは、常温と比較すると保管料金は高くなります。しっかりと自社で取り扱っている商品を伝えたうえで判断をしてもらいましょう。

2、アパレル物流の作業面


●アパレルの「商品」は、シワが付かないような梱包
洋服は雑貨と違い、配送中に中で商品が偏ってシワになってしまった、という事になるとせっかく良い商品を取り揃えていてもクレームになってしまいます。「きれいにたたんでPP袋に入れて出荷する」「アパレルに適した緩衝材」など梱包作業にもノウハウが必要になってきます。シワが無くお届けができたり適切な梱包が施されていれば、お客様がレビューで褒めて頂けることも。たかが梱包作業と侮ってはいけませんね。

●返品再生作業はアパレルならでは
食品は返品された商品を再利用、というわけにはなかなかいきませんね。しかしアパレルは再利用が可能です。しかし返品されてくる商品は試着されている事が多いために、きちんとたたまれていなかったり、髪の毛がついていたり、香水の匂いや汚れなど、とそのまま保管場所に戻せない可能性が多くあります。返品されてきた商品を、入庫時の検品とはまた違った視点をもって検品する事が必要となってきます。アウトソーシング先の物流会社にノウハウがある事が望ましいですが、アパレルの取り扱いが無い物流会社の場合には、仕様書を用意したほうがよいでしょう。

いかがでしょうか。アパレルの物流、多少はイメージできたでしょうか。
私たち三越伊勢丹ビジネス・サポートは百貨店の物流部門を担当しておりますので、アパレル物流に関する設備とノウハウを有しております。一度センターにお越しいただけるとよりイメージが掴めるのではないかと思います、

どうぞお気軽にご連絡くださいませ。


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引き続き、三越伊勢丹ビジネス・サポートのソリューション営業部をよろしくお願い致します。