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物流通販BLOG HACCPの対応への取り組み

2020.01.08

物流通販BLOG HACCPの対応への取り組み

みなさん あけましておめでとうございます。
三越伊勢丹ビジネス・サポートのソリューション営業部です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、IMBSフルフィルメントでは母体である百貨店のリソースやノウハウを生かしたEC(通販)物流のサービスをご提供しております。
今回も引き続き「HACCP(ハサップ)※1の義務化」についてのお話です。

まず前回の「物流通販BLOG HACCPの準備はできていますか?」についてのおさらいですが、2018年6月に改正食品衛生法が可決され、HACCPの義務化が決定され、食品関連の事業者であればHACCPの考え方を取り入れた衛生管理を実施する事が必須となりました。これは物流業者としても整備するべき内容です。エンドユーザー(クライアントさまのお客様)に商品を届ける、または、エンドユーザーが手に取る小売店へ商品を届けるのは私たち物流会社だからです。

せっかく製造工場で衛生管理が徹底されていたとしても、その先にいる私たち物流会社が整備されていなければ、ユーザーが商品を手にするときに、全く衛生管理が担保されていない状態になってしまいます。
では、物流センターや輸配送のトラックにおいてHACCPの考え方を取り入れた衛生管理を実施するにはどのようにしたらよいのでしょうか。

私たちの取組みの一部をご紹介します。

賞味期限管理の徹底

私たちがご提供する通販フルフィルメントサービスにはWMS(※2)が装備されています。
私たちがご用意するWMSには自社開発のものと市販のパッケージ品の2種類があり、業務内容に応じてご提案をさせて頂きます。

この両方のWMSには賞味期限管理の機能が備わっています。WMS上で「いつ入庫した商品がいつの賞味期限か」が管理されており、古い賞味期限の商品から出荷ができる仕組みになっています。
また期限切れの商品の対してはアラートを出してシステム上で注意喚起がなされ、誤出荷が防止される仕組みになっています。

温度管理の徹底

こちらはソフトウェアというよりも物流センターの設備要件が大きい部分となります。
ひとくちに温度管理といっても、例えばハム、ワイン、冷凍総菜、アイスクリームはそれぞれ管理に適した温度帯が異なります。
私たちがご提案する物流拠点はご商材に合わせた温度管理が可能です。また日々、実際の温度を目視で確認し記録をとる事で、万が一に備えた履歴も管理されています。
更には余談ではありますが、菓子製造業の免許を備えたクリーンルームも装備しており、本来製造工程でおこなう流通加工への対応も可能です。
※物流拠点につきましては、「物流センター」ページをご参照ください。

作業確認の徹底

賞味期限管理同様に大切な部分として誤出荷を防止するということがあります。
作業工程におけるチェックポイントを定め、要所で処理数量やセットアップ内容の確認をおこなう事で、出荷前に万が一のミスに気付き防止するというものです。
WMSにて制御する事が多いのですが、案件によってはWMSを用いずにアナログの手作業で確認をすることもあります。
予め作業ロットを決めて処理を進めたり、出荷前のカゴ台車やパレットに積載する種別・数量・高さなどを定めたりすることで何かエラーがあったときにひと目で気付く仕掛けをつくるように努めています。
「確認をしなければわからない仕組み」では見逃す恐れがあり、この「ひと目で気付く」という事が重要になってきます。

輸配送における温度管理

私たちの物流拠点からのエンドユーザー向けBtoC出荷は、大手宅配キャリアに依頼をしております。
しかし依頼をするだけでなく、三越伊勢丹グループとして物流部門である当社を窓口として、品質管理についてのMTGの機会が定期的に持たれ、品質改善への取り組みが行われております。
拠点間のBtoB輸送についても複数の運送会社に依頼をしておりますが、フードディフェンス※3についての考え方が整備されているところも増えてきており、荷台内の温度記録がなされ拠点同様、万が一に備えた履歴の管理がされています。

レポートラインの整備

そしてこれがHACCPの考え方の最も大事な部分の1つです。
「万が一」がおきてしまった際の報告手順や対策を事前に決めておく、ということです。
これによりミスの発覚から解決までに要する時間が大幅に変わってくる共に、必要に応じて適切なところへ報告がなされるようになります。私たち物流会社だけでは設定ができないため、クライアントさまと一緒に決めていきます。

ITの進歩によってお客さまの要望は多様化の一途をたどり、品質管理を取り巻く環境は短期間で大きく変わってきました。ご要望に応えていく為には、EC事業者をはじめサプライヤー単独で解決することは難しくなり、また、解決に向けては物流における重要性がますます大きくなってきています。事業の成否を分けるには物流事業者の選定がカギを握る、といっても過言ではないしょう。

私たちの取組みの一部をご紹介させていただきましたが、「物流」としてたださまから言われたことに従事するのではなく、エンドユーザーへいかに安心安全とともにお品物をお届けできるかに拘って、日々業務に取り組んでおります。

本年も、三越伊勢丹ビジネス・サポートのソリューション営業部をよろしくお願い致します。

※1 HACCP(ハサップ)とは
原材料の受入れから最終製品までに各工程ごとに、微生物による汚染、金属の混入などの危害要因を分析(HA)した上で、気概の防止につながる特に重要な工程(CCP)を継続的に関し・記録する工程管理システムのこと
参照:農林水産省
※2 WMSとは
物流センター内の各作業(入庫・保管・流通加工・帳票類の発行・出荷・在庫管理など)の作業効率と精度を上げ、一元的に管理をするソフトウェアの事で、「Warehouse Management System 】つまり「倉庫管理システム」のこと
※3 フードディフェンス(商品防御)とは
公衆衛生への危害及び経済的な混乱を引き起こす意図的な異物混入から、食品を守る努力をすること。食品テロなどの対策としても大切になってきます。